私たちについて

ABOUT


京都の歴史と共に四〇〇年余り受け継がれてきた伝統技術を、神社やお寺に納める神仏具金物の製造はもちろんのこと。職人の繊細な技術や技法をその他の金属製品などにも転用し、これからの時代に残り続ける文化や生活に根差したモノづくりを発信しています。

神仏具金物

「特別」を添える金属

神道や仏教をはじめとする宗教の儀式や行事を演出する神仏具金物。それは神社やお寺における建物の装飾、香炉やおりんといったお仏壇へお参りするための道具など、私たちの身近なところに、非日常を生み出す「特別」な輝きを添えています。


CASTING

鋳造

1000℃以上に溶かした金属を鋳型(いがた)という型に流し入れ、かたちをつくる成形方法。金属の溶け具合や鋳型の温度、外の気温や湿度などを見極めながら作業が行われる。

南條工房「おりん」制作風景

おりんとは読経の合間などに叩き、音を出すお碗型の仏具。金属の響きが共鳴する澄んだ音色はひとつずつ異なり、人々の邪念を払うといわれている。

鋳造

ENGRAVING

彫金

製品の表面に鏨(たがね)といわれる鉄の先端を削った道具を当て、金づちで叩いて、彫りを入れる金属の加工方法。1mm単位の細かい線も多く、鏨を使い分けながら立体的な文様が施される。

藤源「花生け」制作風景

お寺で使用される花生け(花瓶)。薄い金属面から文様を彫り出すのは熟練の技で、刃先への力の入れ具合など線一本一本に意識が注がれる。

彫金

COLORING

着色

削りが終わった製品に下地を塗り、一定の温度を加えながら漆を焼き付けるなど、着色する金属の性質に合わせた方法で色付けを行う。金属の着色は、地金の配合によって色が変わるため、完成を想像しながら工程や方法を選ぶ。

長谷川着色「香炉」制作風景

「鉄漿(おはぐろ)」と呼ばれる鉄のサビで着色された香炉。完成時が最も美しい塗料に対し、金属を活かしたこれらの着色は時間が経つほどに艶や味わいが出る。

着色

京都の歴史と共に
四〇〇年余り

神道や仏教の中心地、京都

京都は、平安遷都以降、神道や仏教をはじめとしたさまざまな宗教活動において常にその中心地とされてきました。宗派の教えに基づく儀礼や行事を演出するため、各種の宗教用具が必要とされ、その生産を担う産地がおのずと形成されました。神仏具金物においては、室町時代末期が京都での起源といい、現在も市内中心部の地名に残る「釜座(かまんざ)」に鋳物職人が集団で工房を構えていたといいます。以来、仏具の需要を生み出す背景とともに、四百年余りの歴史を経て「京都の神仏具金物」としてのブランドが確立されました。

時代を越えるものづくり

型の生成から鋳造、加工など長い時間と工程を経て完成する神仏具金物。これらの生産技術と体制は、古くから受け継がれてきたものであり、現在も大部分が職人により手作業で制作されています。それゆえ、各工程における技術の専門性は非常に高く、最近では、その技術力を活かして一般消費者に向けた製品の開発も行っています。金属は、使うほどに手になじむ愛着のもてる素材であり、京都の職人たちは、そんな何百年も耐えうる製品を日々生み出しています。


UNION

組合について

当組合は昭和33年に創立し、加盟事業社は10社(2024年1月現在)。各々が先代から受け継がれた技術を継承し、時代に合った変化を遂げながら制作を続けています。組合では、事業者間の連携を図り、組合員の活性化と後継者の育成、「京都の神仏具金物」としての事業発展を目標としています。

名称 京都神仏具金物工業協同組合
所在地 京都市中京区西洞院錦小路上る古西町
436番 興和セントラルビル7F
あおい税理士法人 代表 小坂文夫内
連絡先 京都市伏見区羽束師古川町246-1
髙木金属株式会社 髙木正司
Tel 075-933-4775
Fax 075-933-5536
理事長 髙木正司
設立 昭和33年5月26日
役員構成 理事4名 監事2名
組合員数 10名
事業内容
  1. 組合員の事業に関する協定
  2. 金融事業
  3. 団体協約の締結
  4. 情報の提供
  5. 福利厚生事業
概況 創設以来、組合員の相互扶助の精神に基づき、必要な共同事業を行い、自主的な経済事業を促進し、伝統の技術を以って新製品の開発、後継者の育成等を図り業界発展に努めている。

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