(有)南條工房

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(有)南條工房

創業二〇〇年余りの歴史とともに培われた伝統の技術と知恵を用い、伝統的な薪を使った焼型鋳造法による「佐波理」製のおりん・祇園祭や各地の囃子鉦・鳴物神仏具を専門に製造している国内でも数少ない工房です。
すべての製品に工房独自の配合で合わせた「佐波理(さはり)」と言われる銅に錫を多量に含ませた青銅の一種を使用しており「京の名工」六代目南條勘三郎のもと、型作りから完成まで一貫して一つ一つ手作りで製造しています。
非常に良く響き音色の良い鳴物に適した合金「佐波理」製のおりんは澄んだ音色と長い余韻が特徴で余韻の中にゆらぎがあり、とても心地よい音色を奏でます。 祇園祭の大船鉾には、南條工房の初代が手がけた「天保十年(一八三九年)南條勘三郎作」の銘が入った囃子鉦が受け継がれています。そうしたご縁から、一九八四年に五代目南條勘三郎が囃子鉦を新調し寄付を大船鉾保存会に致しました。
祇園囃子には欠かすことができない囃子鉦。当工房では、各山鉾のものを製作をさせていただき、近年では、長刀鉾、函谷鉾、南観音山、北観音山に囃子鉦を納めさせていただきました。

『京の名工』六代目南條勘三郎

本名:南條浩二

一九四六年
京都府京都市生まれ
一九六九年
南條勘三郎に師事し、家業の鳴物神仏具製造の道へ
二〇〇七年
六代目南條勘三郎を襲名
二〇〇八年
京都府伝統産業優秀技術者「京の名工」として知事表彰を受け、現在に至る

『京もの認定工芸士』南條和哉

一九七九年
京都市太秦生まれ
幼少の頃から高校卒業までは水泳一筋に打ち込む。卒業後は飲食店に就職。好きだった料理の道を目指し、和食、イタリアン、カリフォルニアキュイジーヌ、婚礼料理などを学ぶ。
二〇〇三年
転職。当時の彼女(現在の妻)の家業である鳴物神仏具製造に興味を持ち、有限会社南條工房に従事する。
二〇一一年
六代目南條勘三郎を襲名
二〇〇八年
「京もの認定工芸士」認定。それを機に新しい「おりん」のかたちを考え始める。仏壇、仏具の在り方が変化していく中、現代のライフスタイルにあった「おりん」を模索。
二〇一九年
佐波理製鳴物製品のブランド「LinNe」を立ち上げる。
二〇二一年 
京ものユースコンペディション2021 グランプリ受賞。
二〇二二年
ジャパンクラフト21 ファイナリスト。

伝統技法紹介

  • 型作り・中子(なかご)作り

    鋳物土、粘土、籾殻を練って中子(中型)を成型し天日干しで乾燥させた後、焼き固めます。

  • 型作り・まわし

    土、粘土、黒鉛を使って、中子( 中型) と主型( 外型) の表面をコーティングします。

  • 型作り・型合わせ/乾燥

    コーティングした中子と主型を組み合わせ、外れないように、土、粘土、籾殻を練ったもので塗り固め天日干しで乾燥させます。

  • 鋳造・型焼き

    窯の中に乾燥した鋳型を並べ薪を使って焼いていきます。

  • 鋳造・鋳込み

    錫を当工房の佐波理(青銅)の割合で溶かし混ぜ合わせ合金を作ります。焼いた鋳型を窯から出し、冷まします。鋳型の温度と佐波理の溶け具合のタイミングを合わせて鋳型に佐波理を鋳込みます。

  • 切鋳造・型ぬき

    鋳物が冷めて固まったら鋳型から鋳物を取り出します︒取り出した鋳物を高温で焼き︑水の中に入れ急冷することで合金がなまり( 柔らかくなり) ます。

  • 切削加工・旋盤加工

    まず手動旋盤で鋳物の黒皮( 表面) を荒削りします。

  • 切削加工・ろくろ加工

    その後、轆轤で仕上げ削りをして一定の形にしていきます。

  • 仕上げ・焼きもどし

    高温に熱した鉄板の上で削った「おりん」を焼きます。「おりん」の色を見ながら焼き加減を調節しその後、徐冷(ゆっくり冷ます)します。焼いて徐冷する事で合金が焼き締まり硬い状態にもどります。

  • 仕上げ・音色の検品

    「おりん」の音を聞いて音の良いものと悪いものを選別します。

  • 仕上げ・磨き/蝋引き

    轆轤を使い研磨剤で「おりん」を磨き、蝋をコーティングして磨き上げます。

(有)南條工房 

〒611-0041 京都府宇治市槙島町千足42-2
TEL:0774-22-2181 FAX:0774-26-7707
WEB:https://linne-orin.com

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